Scratch Day 2014 in Tokyo に行ってきた

Scratch Day Tokyo 2014
今日は5/17だからな、Scratch Dayだよ。
今年は会場が変わって本郷の東大キャンパス、福武ホールだ。
朝から準備に行く訳だが、五月祭とぶつかってるということで早い時間から人がいっぱいだわ。
と云うことで、今年のWell come videoからな。

Scratch Day 2014 from Lifelong Kindergarten on Vimeo.

Scratch Day Tokyo 2014まず、会場入り口に設置されたカウンター。どの位の来場があったかは後でね。
右手がシアター、左手がワークショップ会場な。

オープニング

Scratch Day Tokyo 2014オープニングの1発目はいつも通り阿部さんの「Scratchの最新動向」
まずビックリなのは、この1年でユーザー数も、アップされたプロジェクトも倍になったってこと。
これはアメリカも日本も「プログラミング教育」に関する関心が一気に高まったことと、これまでのScratch1.4からブラウザベースのScratch2.0へ移行したことが要因だそう。

この後、シアターではパネルディスカッションがあるんだけど、ワークショップの手伝いに移動。

ワークショップ

Scratch Day Tokyo 2014 Scratch Day Tokyo 2014 Scratch Day Tokyo 2014
このワークショップ、Raspberry Piを使ってScratchやMainCraftを動かすワークショップなのだけど、午前中は「そうしたワークショップを運営したい」大人向け。午後はこどものワークショップで、実際にファシリテーターになってもらう、って云うなかなかイカした企画だよ。
しかも、こどもはRaspberry Piお持ち帰りだからね。

プログラミングバトル

Scratch Day Tokyo 2014 Scratch Day Tokyo 2014 Scratch Day Tokyo 2014
これが今回、見てる側からすると一番盛上がった企画だね。
2人が同じお題でスクリプトを書いていく。与えられた時間は20分。
午前と午後にそれぞれ1回ずつあったんだよ。
午前に行われた1回目、aktsky vs medakakunのお題は「PON」
うんうん、2人共良くやったよ。最後の最後にミスが出て逆転された感じだけど、いやぁ、面白いわ。

午後に行われた2回戦。
mikoto vs takumi2000
お題は「インベーダー」 1回戦の「PON」に比べいろいろと制約が多いので、これを20分で作り上げるって云うのはかなり大変だと思う。
実際、2人とももう少しのところで完全に動作するまでには至らず、大人の采配で引き分け、ってことになったけど、ぜひとも続きをWeb上でやって欲しい。

これを見てて思ったのは、できる子はいちいち動作確認とかしないでどんどんブロックを積み上げていくのね。これって、書いてる本人はどういう風に動くか解ってるんだよね、と思うと頭の中どうなってんの? って思う。MineCraftとかもそうなんだけど、頭の中では全体像が見えてて自分が今何処にいるとか解ってるんだろうか?
大人になるとそういう感覚ってどんどんなくなっていく様に思うんだけど、それ以外のどうでもいいことがことがいっぱい入ってくるからかね? それを邪念っていうのか。
どうですか? 大人の皆さん。

実際のバトルの様子はUSTREAMに上がってるのでこっちを見てくれ。

パネルディスカッション

Scratch Day Tokyo 2014 Scratch Day Tokyo 2014
今回のパネルディスカッションのお題は3つ用意されていて、

  1. 「学校とプログラミング」
  2. 「課外活動とプログラミング」
  3. 「僕たちとプログラミング」

という感じで、公教育の中でのプログラミング、課外活動の中でのプログラミング、最後に実際にその対象となっているこどもたちの話。
最初の2つはちゃんと聞けていないので、ここでは書かないけど、3つ目のこどもたちの話な。

こどもたちとか云っても山内君は中2と云ってもずば抜けて頭も切れるし優れているし、以前から聞いていた会社起こす話は6/15に登記するって云うから「雇ってくれ」と云ってある。
宮島君は山内君と並ぶと3倍くらいあるんじゃないかと思うけど、高校生なのにCoedrDojo Kashiwaを立ち上げたり、いろいろなイベントを催したりして、とりあえずはじめちゃう行動力は一番だね。
原君は「こども」の枠に入れていいのかどうかちょっと疑問だが、(公に酒飲んでいいことになったのはつい数日前だからまぁいいか)高校生の頃からKinect2Scratch4Macとか作ったり、バシバシコード書いてるし、いや、凄い顔ぶれだよ、と云うかそういうこれからを背負って立つ人材がScratch回りに集まってるって云うのが凄いことだと思うわ。

今となってはこども向けの「プログラミング教育」環境はいろいろと増えてるけど、これは本当にここ最近のことで、それ以前は限られた中で地道に活動してた結果だと思うわ。
んー、なんだろう、これは土地を耕すことから始まって、土を作って種蒔いてコツコツと育てることが大事なことだったんだろうけど、最近は重機持ってきてガーッとやって、化学肥料バラ撒いたり、遺伝子組み換えとかで大量生産みたいな、そんな風に見えるわ。
いろいろと環境が変わったり整ったりしていくのは悪いことじゃないけど、本質が何処にあるのかは常にきちんと考えていないといけないと思うわ。気をつけてないと金儲けのネタにされてるだけみたいになっちゃうよね。

クロージング(振り返り)

Scratch Day Tokyo 2014当日朝の準備からクロージングまであっという間でスゲー楽しかったわ。
エントランスの脇に設置した来場者数カウンターは最終的に1,728名の来場と云うことで去年の約3倍。五月祭効果があるんじゃね? って云う話もあるけど、見てる限り来てる人は皆Scratch Day目当てに来てて、ついでに入ってきたふうの人はほとんどいないと思うのね。
それだけScratchとかPEGをはじめとするプログラミング教育と云うことへの関心が大きくなってるんだと思うけど、前述したようにただ流れに乗っかてるだけ見たいなことだけにはしないといけないと思うわ。

恒例のリフレクションビデオはこれね。


プログラミング教育を取り巻くこどもたちの話

Scratch Day Tokyo 2014一般の来場者が帰った後に関係者の懇親会があったんだけど、ここで阿部さんはじめ大人を取り囲んだこどもたちの話が、実はこの日のハイライト。

こういう処ではお菓子食いまくって、DSとかゲームやって、「あー、疲れた、早く帰ろう」とか云うのが普通なんじゃないかと思うけど、彼らは特別意識高いのかね? 多少話を振ってる大人がいるのは事実だけど、Scratchの次にどの言語に取り組めばいいのか、とか、プログラミングってどういうこと? とか、それを仕事にするにはどうしたらいいのか、とか。
この先の自分たちが於かれている状況をしっかり理解して、どうすればいいのかそれぞれがきちんと考えてる感じがするわ。

まぁ、人生を半分以上終えた大人の意見としては、所詮10年とか20年とかしか生きてない訳で、世の中にはまだ沢山の君たちが知らないことがあるんだよ。今から、将来ああしたい、こうしたい、って考えることは悪いことではないけど、まだ見たことも聞いたこともない可能性がいろいろなところにあることを忘れないでね。

個人的には大きな山を1つ乗り越え(次がすぐ迫ってくるんだけど)一息つけるかな(いや、そんな暇はない)
Scratch Dayへの参加は4回目だけど、年を追う毎に内容が濃くなっていくので凄いよね。
関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。

ここで紹介しきれなかったものに関しては画像とリンク張っとくのでそっちを見てね。

Smalruby

Smalruby

KORG:LittleBits

KORG:LittleBits

SWITCH SCIENCE:Rapiro

SWITCH SCIENCE:Rapiro


ArTec:ArTec Block

ArTec:ArTec Block

ScratchJr

ScratchJr

ちっちゃいものくらぶ

ちっちゃいものくらぶ

函館未来大学:物質プログラミング

函館未来大学:物質プログラミング

東京都市大学×山梨英和大学:Magbot

東京都市大学×山梨英和大学:Magbot

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