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「Steve Jobs」を見てきた

Steve JobsSteve Jobs」見てきたよ。

結論から云うと話としては面白いよ。始めから終わりまで飽きずに見られる。「スティーブ・ジョブズ1995 ~失われたインタビュー~」と違って画が動くしね。
ただ、いろいろなJobs本、Apple本読んだ立場から云わせてもらうと、話が端折りすぎて物足りないところはある。もっとディテールがあるだろ、って。そういう事前情報がないまま見たら訳解んないかもね。
特にエンディングのところはさ、死ぬところまでやるのかと勝手に思ってたんだけど、あっさり終わり過ぎじゃね? と。
端から見た場合、Jobsのエピソードの中で一番盛り上がるのはNeXTからAppleに復帰するところだと思うのだけど、その辺りの背景はほとんど触れられてないよね。
と、これから見る人のためにあまりネタバレしない様にしとくわ。

Jobs本はこれを読め

これからSteve JobsやAppleのことがもっと知りたい、って思った人のためにJobs本紹介するわ。

スティーブ・ジョブズ Iスティーブ・ジョブズ IIまずはこれを読め。ウォルター・アイザックソンの「スティーブ・ジョブズ」な。これには一通りのことがまんべんなく書いてある。

アップル〈上〉―世界を変えた天才たちの20年アップル〈下〉―世界を変えた天才たちの20年ジム・カールトンの「アップル ―世界を変えた天才たちの20年」もAppleの歴史について知るためには欠かせないぞ。

アップル・コンフィデンシャル2.5J(上)アップル・コンフィデンシャル2.5J(下)そうそう、「アップル・コンフィデンシャル2.5J」も外せないわ。

スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活スティーブ・ジョブズの道「スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活」と「スティーブ・ジョブズの道」にはAppleを離れた後、NeXTを経てAppleに復帰するまでのことが書いてある。

アップル薄氷の500日一方、Jobsが離れた後のAppleの内部事情が書いてるのが「アップル薄氷の500日」

ここまで読めば、AppleとSteve Jobsが歩んできた歴史が一通り解るはずだ。
その後で次に挙げる5冊を読むことでJobsの思想や目指していたものが理解できるはず。

スティーブ・ジョブズ-偶像復活スティーブ・ジョブズの流儀スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?インサイド・アップルThink Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

よしよし、ここまで全部読めばもう、立派なJobs教の信者になれるぞ、あとはいっぱいお布施するんだ。
なんか、広げてみたら結構な量なんだけど、オススメを絞ると、「スティーブ・ジョブズの流儀」「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学」「スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活」の3冊だな。

やっぱりSteve Jobsはすごい

凄いよJobs、凄い。
だって、ここに挙げた以外にもSteve Jobsをリスペクトした本は山の様にでてるよね。
それだけ、たくさんの人が1つの会社、1人の人間のことをいろいろな角度から分析して本にしてる、っていうのはSteve JobsとAppleにはそれだけの魅力と今までにない「力」を含んでるからだろうと思うわ。

Here’s to the crazy ones.
The misfits.
The rebels.
The troublemakers.
The round pegs in the square holes.
The ones who see things differently.

They’re not fond of rules.
And they have no respect for the status quo.

You can quote them, disagree with them, glorify or vilify them.
About the only thing you cant do is ignore them.
Because they change things.

They push the human race forward.
Maybe they have to be crazy.

While some see them as the crazy ones,
we see genius.

Because the people who are crazy enough to think
they can change the world, are the ones who do.

クレージーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に丸い杭を打ち込むように
物事をまるで違う目で見る人たち

彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。

彼らの言葉に心をうたれる人がいる。
反対する人も、賞賛する人も、けなす人もいる。
しかし、彼らを無視することは、誰にも出来ない。
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。

彼らは人間を前進させた。
彼らはクレージーと言われるが

私たちは彼らを天才だと思う。

自分が世界を変えられると
本気で信じる人たちこそが
本当に世界を変えているのだから。

今更云うことではないけれど「Think Different」キャンペーンで云ってることっていうのはまさにJobsそのものを語ってるよね。

あの傍若無人ぶりは真似できてもそのあとがそうはならないからねぇ…。いや、つらいっす。

「スティーブ・ジョブズ1995 ~失われたインタビュー~」を見てきた

スティーブ・ジョブズ1995 ~失われたインタビュー~今日は雨のおかげで予定狂いまくりなんだが、出かけたついでに「スティーブ・ジョブズ1995 ~失われたインタビュー~」を見てきたよ。
今日、10/5はJobsの命日ということで一般¥1,500のところが¥1,000、学生¥1,200のところが¥500とお得でした。ラッキー。(ごめんよJobs)
こどもと一緒に行ったんだが、学生証か通学定期を提示してもらえば学割になる、って云われたんだけどどっちも無くて、「どう見ても中学生でしょ」って云ったらフロントのお姉さん「じゃぁ、今回だけ特別に」って学割してくれたよ。ありがとう、お姉さん。

肝心の内容なんだけどね、んー、正直かなり微妙です。
事前に本読んじゃってたからね、内容一緒だし…、もの凄く眠かったわ。
「動いてる若かりし頃のJobsが見たいとか」「Jobsの声が聞きたい」っていう人にはいいと思うよ。そうでなければ本買って読んだ方がいいかな、と思うわ。
始めから終わりまでインタビューしてるところを映してるだけなので、ほとんど動きがないんだわ。ひたすらJobsとインタビュアーの受け答えだけだしね。
映画だと思って見に行くと後悔するかもしれないけど、信者の人は見た方がいいですよ。

映画も本も内容は同じ、ってことで話し進めるけど、一番心に刺さるのは、

Should learn a computer language because it teaches you how to think.

コンピューター言語を学ぶことによって、考え方を学べるからだ。

ってところだよ。

昨今話題になっているプログラミングとこどもの教育の関連性を20年前から謳ってるっていうのはさすがだぜ。

最近読んだ記事では、

プログラミングを教えること、生徒がプログラミングについて熟知すること自体を目的としているわけではなく、それを使って何をするかという目的を生徒にしっかりと意識させようとしているところに大きな価値があると思います。

なんてことが書かれてだな、こうしたムーブメントは日本でもどんどん広がりを見せ、

ただコードが書けるようになるだけではなく、コードや新しいテクノロジーを使って何ができるかを考えられる生徒を育てることを主眼においています。

といった学校も開講準備を進めてるらしい。
こう云う謳い文句も良いんだけど、ここの学校のサイト、tumblrじゃん。教育機関がtumblrでサイト開くのか! って素敵だよ。

うちのこどもたちが通う小学校もだな、この流れに乗っかって授業の中でプログラミングをやって行くらしい。
今のところの構想としては「各教科の学習に取り組む」って云うのが目標らしいので、こっちも楽しみにしてる。