二郎の文化と伝統を考えてみた

ラーメン二郎二郎、食いたいだろ。

俺が、初めて二郎食ったのは、んー、30年位前だな。
三田のお店がまだ角にあった時だ。

友達に連れてかれて、「何か聞かれたら、ただのラーメン、って云え」って云われて、とりあえず出てきたもの食ったけど、初めて食った印象としては酷かったよ、アレ。
なんの予備知識も無く食わされたからな。「もういいわ」って感じしかなかったな。

なんだけど、それから1週間くらい経ってから、「アレは一体なんだったんだ?」って思った訳。
しょうがないから、もう1回食いに行ったのよ。そしたら、1回目の時と違うんだよ。

それから、さらに1週間位したらさ「アレ、なんか美味かったかも」ってなって、その後は学校の帰りによく食いに行ったわ。「二郎は黙って3回食え」ってそう云うことよ。

お客なんか慶応の学生ばかりで、食券なんか無かったから、あの頃はどうやって頼むのかも分かんないから、とりあえず覚えた小豚ヤサイカラメニンニクばかり食ってた。
会計もカウンターに小銭が山になってて、自分が食べたのがいくらするのかもよくわからないから、いつも千円札出してたわ。慣れてくると、みんなちょうどの金額をカウンターに置いて行くか、小銭の山から勝手におつり分持って行くんだよ。

その後、三田界隈にはあまり行かなくなったので長い間ご無沙汰してたけど、目黒通りを車で走っててあの黄色い看板を見つけた時は何とも云えなかったわ。

そんな昔の話ばかりするのは歳を取った証拠だぞ。

で、本題はこれからだ。

二郎に来るお客っていうのはさ、どちらかと云うとあまり金持ってない、そういう類いの人の方が圧倒的に多いと思うんだが、夏の暑い時も、真冬の寒い時も、みんな文句の一つも云わずきちんとラインナップするだろ。
ああいう行列ができるようなところには、ちょっとズルいことする奴とかいそうだけど、割込する奴とか見たこと無いしな。
それに、みんな食べ終わったら、丼はカウンターの上に上げて、自分でカウンター拭いて、「ごちそうさま」って云って帰るんだぜ。一寸考えるとスゲー不思議な光景だと思うのよ。普段の生活の中でそういうことやってるふうな感じはしないからな。

やっぱ躾が大事、って事なのかねぇ。
誰が躾けてるんだ、って話も出てきそうだけど、ああいうのが文化の伝統なんだと思うわ。

落ち込んだ時は二郎食うのが一番だぞ。
ただ最近、体力落ちたなぁ、って思わざるを得ないが、親子二郎するまではがんばるわ。

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