デジタルテクノロジーの「書き手」を育てる
先日、こどもの通う小学校でRaspberry PiとScratchを使って行う研究授業の1回目があって参観してきた。
この学校は東京都の「言語能力向上拠点校」って云うのになってるらしく「言葉による発進力を高める」って云うのと「美しい日本語を身に付ける」って云うのが重点課題なんだってさ。
そこにICT教育が絡んできて、プログラミングと云うかRaspberry PiとかScratchとかを授業の中に取り組んで活用していきましょうね、ことな訳よ。
この日の授業では同音異義語の中からどれが語彙にあってるか選ぶクイズ形式のプロジェクトを5年生が作ったのね。
いきなりリストとか使ってて「おーっ」って思ったけど、みんなそれなりにできてたわ。
公はいろいろ面倒
まぁ、そうなった経緯は話すとすごーく長くなっちゃうんだけど、ちょっと片棒担いでいて、これまでも先生たちといろいろな話をしてるんだけど、基盤むき出しのRaspberry Piを小学生がちゃんと扱えるのか? って云うのは初期の頃からの課題としてあがってるのね。なもんだから牛乳パックケースとか作って見せてみたんだが非常に受けが悪いんよ。
で、校長先生の意向としてはアクリルのケースをなんとか手配したいらしく、寸法渡してるんだけど、図工の授業で作るとか、保護者と一緒にワークショップとか云う話も出てきて、材料から切り出したらいくらとか見積もりまで取ってて、これがビックリする位高くてさ、その金額出すなら製品になってるヤツ買えちゃうじゃん、とか思ったりもしてるのね。
とは云え、公のお金を使ってものを買うのは大変らしく、インターネットで一番安いの探してポチッと買うわけにはいかないんだって。だからこの見積もりも、たぶん出入りの教材屋さんに聞いてその教材屋さんは卸元に聞いて卸元は加工できる業者を捜してって間のマージンがどんどん膨らんじゃうんじゃないのかね。
まぁ、学校が持ってる予算の中でなんとかしようって云うんだから、それはそれなんだけど、一保護者としてはその金額出すなら他の使い道があるでしょ、スイッチサイエンスの「どきプロ 電子部品キット」とかにしようよ、とか思っちゃうよ。
小学生にはこれで十分
例えばの話だけどMakers’ Base借り切って皆で作るとかさ、もしかしたらそのお金でレーザーカッター買えんじゃね? とかね。
かといって、全校児童分保護者と先生たちでアクリルから手で切り出すなんて現実的じゃないし、なんかいい手はないものか考えたさ。
で、塩ビ板とかだったら、厚みによってはカッターできれそうだし、どうよと思ってダイソー行ったらいいのがあるじゃん。
PPシート。
これならカッターで切れるししかも安い! 400 x 570mmで¥100(税別)って、このサイズなら16個分取れるじゃん! スペーサーとネジをあわせても材料費だけで¥100ちょいだよ。
0.75mmだと、ちょっと心許ない感じだけど、小学生にはこれで十分だと思うわ。
これ、調べたら1.2mmmとかもあるみたいなので、コストはちょっと上がるけど結構いい線行ってると思うわ。月曜日にこどもにサンプル持っていてもらおう。
このケースいいっすね。学校とかで大量に買い揃えればむしろもっと安くなりそうな。でもやっぱりマージン問題で高くなっちゃうんですかね。
要は、公のお金で何かを買う場合、決まったところかしか購入できなくて、ネットで一番安いところで買うとか、そういう発想はないんだよね。なので、こういうイレギュラーな作り物はあちこち回って、その都度費用が膨らんじゃってるんじゃないか? って云う勝手な想像。